■洗濯方法
ナイロン製品は汚れが目立たないため、洗う回数も少なくなりがちですが、
まめに汚れを落とさないと、なかなか落ちにくくなります。 特にゴアテックスなどの
撥水加工のしてあるものは、汚れたままだと撥水効果が落ちてしまいます。
・汚れ・汗・塩分・油分などが付着した場合は、すみやかに洗濯してください。
使用後は、汚れていないように見えても水洗いをすることをお勧めします。
・中性洗剤を使用し、手洗いまたは洗濯機の弱水流でネットに入れて洗ってください。
柔軟剤は使用しないでください。 また、すすぎは洗剤分が残らないように
十分に行ってください。 すすぎが不完全だと表面生地の撥水性が低下します。
・ゴアテックスなどの高い撥水効果のあるものは、脱水機は使用せずに、
軽く水を切ってください。絞るのは厳禁。
・ひどい油汚れなどは、特に早く落とすようにしてください。 汚れの上にベンジンをかけて、
タオルでしっかりと叩きとります。 但し、しみ抜き剤は絶対に使用しないで下さい。
・乾燥は陰干し。
・ドライクリーニングは避けた方が無難です。 溶剤のすすぎが不完全な場合に、
撥水性の低下を起こします。
■ケア
ここでは特にゴアテックスなど、撥水加工のしてあるナイロンに関してのケアについて
ご説明します。
・生地の表面に水が玉にならなく、にじむようになったら、撥水(防水)スプレーを
使ってください。 その際、服の裏側までスプレーすることで水の回り込み現象を
抑えることができます。 スプレーの量は、少ないと効果が半減しますので
いっぱいかけてください。
・スプレーした後、数時間おいて乾燥させてから、あて布をしてアイロンで熱(中温)を
加えることで撥水剤の定着が良くなり防水効果が永く持続します。
・また撥水効果の低下した時、あて布をしてアイロンをかけるとある程度撥水効果が
回復します。 簡単に説明すると、表生地にスプレーした撥水剤の分子がきれ いに
整列することで水をはじくようになります。 その分子の並びが乱れると水がにじみます。
熱を加えることによって分子の並びがきれいになって再び水をはじ くようになります。
・生地の破損についてはリペア剤を使って修理が可能です。 破れたところをナイロン糸で
縫い合わせて裏から専用のリペアシートをあて布をした上からアイロンで熱圧着
(中温160℃で約20秒)します。その際、リペアシートの角を丸く切っておくと
剥がれにくくなります。
・シームテープ(生地の継ぎ目部分をカバーしているテープ)の剥がれも、アイロンで熱圧着
(中温160℃で約20秒)すれば元に戻ります。 接着剤は使用しないでください。
・保管は、十分乾燥させてから、シワにならないように保管してください。
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